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甲子園も近いことだし、オススメの高校野球漫画を紹介しますよ

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こんにちは、オカモトシゲルです。
梅雨が明けたというのに梅雨の間より雨が降ったり、
イマイチすっきりしない天気が続いていますが、
今年もいよいよ甲子園が始まります。

 

そこで今日は、「高校野球」を題材にした野球漫画のオススメ9選をご紹介します。
以下選定する際のルール


・同一作者の作品は1つまで
・完結済と連載中の区別はしない
・作中で高校野球が取り扱われていればOK(プロだけ、などの作品は対象外)
・順位は付けきれなかったので、ゾーンで紹介。

 

 

 

1.作品一覧と分類分けの仕方


さて、早速ですが今回ご紹介するのは下記の10 作品です。
ただ並べ立てるだけでは能がないので、
ストイック⇄青春
リアル⇄ファンタジー
の軸でノミネート作品を分類分けしてみました。

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リアル/ストイックゾーン
ダイヤのA
バトルスタディーズ
ラストイニング
ドカベン

ファンタジー/ストイックゾーン
・砂の栄冠
・MAJOR

リアル/青春ゾーン
おおきく振りかぶって

ファンタジー/青春ゾーン
・ROOKIES
・H2
青空エール

では、いってみよう!

 

2.リアル/ストイックゾーン

 

ダイヤのA(連載中)


プロ野球選手にも多くのファンを持つ、現代高校野球漫画の代表格。
多くの作品が「弱小校が甲子園で優勝しちゃう」みたいな点でリアリティに欠ける作品となってしまう中、ダイヤのAはそもそも主人公が所属する高校を東京都屈指の強豪校と設定することで、設定に無理がないようになっています。
試合だけでなく、強豪校の日常風景も丁寧に描写。中学までは主力選手として活躍してきた選手たちでもベンチ入りすら約束されない厳しい環境の中、懸命に努力する部員たちが描かれます。
作中では西東京を舞台にしていますが、実在する高校をモデルにしたライバル校とその選手たちも魅力的。3年生を丁寧に描きすぎることで、勝手に「代替わりのジレンマ」と呼んでいる3年生の先輩引退後どうなってしまうのかと勝手に危ぶんでいましたが、上手に代替わりに成功。
週刊少年マガジンでも連載中の本誌はいよいよ夏の予選を間近に控え、佳境に入るところ。

 

バトルスタディーズ(連載中)


作者が何とあの名門高校、PL学園の野球部OBということで話題になっている本作。
暴力事件などで出場停止になることも多く、実態が色々と噂されていたPL学園の内部事情がフィクションも混じっているとはいえリアリティたっぷりに描かれています。
理不尽すぎるルールと厳しい上下関係の中、躍動する登場人物に注目。恋愛禁止の掟を破って主人公には恋人がいますが、そんなこと微塵も感じさせないくらいのPL学園(作中ではDL学園)事情に惹きつけられます。
2017年8月現在、10巻まで既刊ですが、何と1年生の春季大会までしか話が進んでいません。
完結する頃には何巻の作品になっているのでしょうか… 

 

ラストイニング(完結/44巻)


あと1年で甲子園に出場しなければ廃部、という状況の高校・彩球学院に赴任した、同校OBの元インチキサラリーマンが、独自の野球理論を生かして選手たちを鍛え上げ、甲子園を目指すというストーリー。
「爽やか」「青春」「ひたむき」を禁句とするなど、よくある美しい高校野球像への逆張りが目立つ作品ですが、この作品の最大の魅力ポイントは試合の描写です。
難敵の攻略のための仮説を立て、立ち向かっていく彩球学院の選手たちを読んでいると、自分がベンチから試合を覗いているような臨場感です。
あと1年で廃部、新入部員なし、という設定を盛り込むことで、彩球学院の選手ひとりひとりをとても魅力的に掘り下げています。ワガママだけれど実力抜群のエース、家庭の事情に苦しむもストイックに野球に打ち込む4番打者、まではどの漫画でも描かれそうなものですが、チームのために自らベンチを外れて偵察メンバーに徹するいち選手まで、しっかりスポットを当てます。
球漫画から逸脱しない程度にスパイスとして入ってくるマネージャーの青春要素もいい味出してます。44巻と揃えるには少々値が張りますが、オススメです。

 

ドカベン(完結/48巻)


水島新司による高校野球漫画の金字塔。
山田太郎岩鬼正美、殿馬一人といった魅力的でキャラ立ちしまくった登場人物たちが甲子園で躍動します。
山田太郎高校野球通算.750打ってる、とか殿馬一人の秘打とか、ファンタジー要素満載なようですが、実は細かい野球規則の部分まで描いていたりします。
実際の甲子園でも「ドカベン走塁」と言われた済済黌高校のこのプレーが話題になりました。
1972年から連載された作品ということで、野球漫画としては古典になるかもしれませんが、絵柄に抵抗さえなければぜひ読んでいただきたい作品。
なお、1巻から読み始めるとなぜかしばらく「柔道漫画」が続きますのでご注意を。
(柔道編は正直読まなくていいと思います…)

 

 


3.ファンタジー/ストイックゾーン


・砂の栄冠(完結/25巻)


野球部の後援者であるトクさんから1000万円を預けられた主人公、七嶋が甲子園を目指すというストーリー。
作者は「ドラゴン桜」「インベスターZ」「銀のアンカー」などで有名な三田紀房。本作は一般的な高校野球漫画とは違う金と甲子園をテーマにした作品。
取材が綿密にされているようで、「甲子園の観衆を味方につける方法」やおそらく8号門クラブをモデルとした「甲子園のネット裏の常連さん」などが描かれている。
砂の栄冠を読んで甲子園を見ると、ブラスバンドの応援の見方など、ちょっと視点が変わること間違いなしです。
ファンタジー寄りにしたのは主人公の七嶋があまりにスーパーマンすぎる描かれ方をしているから。眉毛の細さでチームが分裂したり、大学への推薦を気にする登場人物など、高校生が等身大で描かれているという意味ではむしろリアルかも。
25巻で完結から分かる通り、昨今の野球漫画では稀有なくらい作品のテンポがいいところもオススメポイント。

 

 

・MAJOR(完結/78巻)


MAJORというタイトルですが、高校野球編までが面白いです。(結構共感してくれる人も多いはず)
幼稚園〜リトルリーグ〜中学野球〜高校野球〜と、主人公茂野吾郎の野球人生を描きます。
プロ野球選手の息子という恵まれたDNAを生かした超スペックから生み出すスーパープレー、畜生発言の数々、右肩壊して数年で左投手へ転向、などリアル野球漫画とは言えません。が、読み出すと止まらない魅力があります。海堂学園高校戦とその結末は数ある野球漫画の中でも出色の名試合でしょう。高校野球編は23巻〜46巻までです。

 

4.リアル/青春ゾーン


おおきく振りかぶって(連載中/27巻)


野球部が新設された公立高校へやってきた野球少年たちの奮闘を描く作品。
ストライクゾーン9分割のどこがリアルやねんというツッコミの声が聞こえてきそうですが、作品中に散りばめられている要素は非常に参考になります。
例えば、X巻掲載の「食」についての話、X巻掲載の「メンタル」についての話、など。現役球児にも読んで欲しい作品。
この漫画をお勧めするのは野球をやってる子どもを持つお母さん/お父さんでしょうか。
試合中の1球毎に考えられる配球など、野球をやる側の目線でも描かれていますが、この漫画の特色は何と言っても「親目線」であること。各家庭での様子や、兄弟構成まで描かれていたりします。兄弟で同じチームだと良くないからシニアとボーイズでチームを分けた、とか、異常なほど細かいプロットが練られているようです。
描かれているキャラクターに嫌な奴はおらず、みんな美しすぎるくらいいい奴だらけです。
実情を知っている人ほどちょっと醒めた目で見えてしまうかも。
MAJORの畜生成分と足して2で割るくらいがちょうどいいかも。 

 

5.ファンタジー/青春ゾーン


・H2(完結/34巻)


はい、出ました。あだち充の青春野球漫画の王道作品。
投手、打者の2人の主人公と、彼らを取り巻く2人のヒロインがとても魅力的です。
勝手にこの作品のメインテーマは「せつなさ」だと理解しています。
思春期が遅かったために、幼馴染を親友に紹介してしまった、思いを寄せても相手は違う人を見ていて、なかなか自分を見てくれない。。。せつなさ要素が満載です。
最終回は「H2 最終回 考察」でググると色々出てくるほど色々な解釈ができる最終回。
「タッチ」や「クロスゲーム」とは異なり、主人公やヒロインなど主要キャラクターは存命のまま最後まで描かれます。
国見比呂が155km/h投げるって設定、昔でこそファンタジーでしたが今は割と普通になりましたね。高校野球のレベルの進歩は本当にすごい。
ちなみに僕は二人のヒロインでは春華派です。


青空エール(完結/19巻)

 

「先生!」「俺物語!!」などで有名な河原和音さんの作品。
メインテーマは野球ではなくむしろヒロインが所属する吹奏楽部の方ですが、高校野球要素があるのと名作すぎるので取り上げました。
甲子園で応援をしたくて、吹奏楽の強豪校に初心者で入学、入部した主人公が何度も挫折を経験しながら成長していく様子が描かれます。
熱血といえばスポーツ漫画という風潮がありますが、こんなに熱血な吹奏楽部漫画もないです。この漫画の素晴らしいところは、理解できない他者を、たくさんの経験を共有することで理解/尊重できるようになっていく様子が、登場人物の心の動きとともに丁寧に描かれている点です。
吹奏楽初心者で入部してきて、部内のルールを破ってしまった主人公。信頼を失ってゼロからどころかマイナスからのスタートでしたが、いろんな問題に正面から全力でぶつかっていくうちに、たくさんの人の信頼を得るようになります。
大人になってしまってからではなかなか感じることができない感情を揺さぶられます。泣けます。少女漫画なのですが、女性だけではなく男にこそオススメです。

 
いかがだったでしょうか。「高校野球」とテーマに縛りを入れた漫画紹介でした。


興味を引くものがあったらぜひ読んで見てください。


それでは、また。