2017ベストディスクトップ10(邦楽)
こんにちは。オカモトシゲルです。
気がつけば2017年も残すところわずか・・・どころか明けてしまいました。
1年って本当に早いですね。2017年もたくさんの音楽を聴きました。
振り返りの意味も兼ねて、個人的なベストディスクトップ10を発表しようと思います。
10位:BOOTLEG(米津玄師)
・とっ散らかってるのにまとまっているのはひとえに曲がいいから
初音ミクコラボの「砂の惑星」やら有名アニメの主題歌になった「打上花火」にはじまって、モデルとコラボしてみたり、大人気俳優とコラボしてみたり、いきなりタイトルに読めない漢字が入ってきたり・・・と、音楽の中身も、取り組み方もすごくとっ散らかってます。なのにアルバム通しで聴くと米津玄師のアルバムとして違和感なく成立しているのはなぜか、というとひとえに作曲センスがズバ抜けているからでしょう。
9位:à la mode(TWEEDEES)
・渋谷系おしゃれポップ+演奏のグルーヴ感
今年もシティポップと呼ばれるジャンルは大流行が継続しました。
中でもよく聴いたのが音楽界のベテランおじさん+若い女性のユニットであるこのTWEEDEES。その他のシティポップと一線を画してると感じるのは演奏のグルーブ感。沖井礼二は本職がベース弾きだけあって、多幸感溢れるおしゃれポップの中にスラップのフレーズを交えてきたり、一味違う聴かせ方をしてきます。
おまけ曲としておじゃる丸の曲「プリン賛歌」も。
8位:Culture Vulture(la la larks)
・School Food Punishment内村友美の新バンド
2012年に惜しくも解散したSchool Food Punishmentのフロントマンだった内村友美がプロデューサーの江口亮らと結成した新バンド。結成から長年フルアルバムを出さずにいたのが、ついにリリース。良い意味でSFPと変わっていないのはメロディの素晴らしさ。後期のSFPが好きな人は必聴でしょう。
リードトラックは1曲めの「Massive Passive」ですが、個人的には#10〜#12までの流れが最高だと思ってます。
7位:Dim the Lights(MONOEYES)
・よりバンドとしての色が出てきた2ndアルバム
細美武士が率いるMONOEYESの2ndアルバム。前作「A Mirage In the Sun」は全曲が細美の作曲だったけれど、本作ではスコットの楽曲も増えてきて、よりバンドとしての色が出てきました。the HIATUSも1stが細美色強めだったのが、2ndと3rdで一気にバンドとして進化したので、同じ道程を辿っている印象。
ただ、柏倉隆史や(当時の)堀江博久など、ロックバンドというよりプログレやポストロック色の強いメンバーがMONOEYESにはいないため、進化の方向性は正統派のギターロックになるのでは。
細美自身も非常に気に入ってると発言している「Two Little Fishes」がオススメ。
6位:TEMPEST(D.A.N)
・ロックとクラブカルチャーの懸け橋に
2016年のセルフタイトル「D.A.N」 で衝撃的にデビューしたD.A.NのEP。
曲数はlimixを加えても5曲と少ないものの、1つひとつの曲の長さが7分を超える、いわゆるJポップのフォーマットでは異端の形式。
ミニマルミニマルと巷で言われるように、ループするベースのフレーズがたまらなく心地よく、ずっと聴いていられます。
youtubeに直近のTVでのライブパフォーマンスが上げられていました。RSRでは裏がSuchmosと被っていてみられなかったので、2018年こそライブに行ってみたい。
5位:光源(Base Ball Bear)
・葛藤を乗り越えて生まれた名盤
ギターの湯浅の脱退があってから初めて作られたアルバム。メンバーの脱退はきっと葛藤があったことと思いますが、出来上がったアルバムは個人的にBase Ball Bearのベストアルバムといって良い出来でした。もともと楽曲作りのセンスの良さは素晴らしかったのですが、ライブ再現可能なギターロックのフォーマットにはまりすぎてた印象を持ってました。が、今作はある意味制約から解き放たれたため、シンセやストリングスなど多彩な音色で奏でています。
BBBと本田翼のコラボPVはハズレなしとぼくの中で評判ですが、今作「すべては君のせいで」も最高です。
4位:FANTASY CLUB(tofubeats)
・「最近好きなアルバムあるかい?」
tofubeatsのこれまでのアルバムって、ゲストボーカルを迎えた曲がいい意味でも目立ちすぎてて、アルバム全体で通して聴くってことをなかなかやらずにいました。
2015年の「STAKEHOLDER」くらいからそういった(わかりやすい)ゲスト路線から離れようとしているように感じていましたが、FANTASY CLUBはその路線の完成形です。
今の時代っぽく1曲単位で聴くのではなく、CDやLPのある意味時代遅れなフォーマットで、スキップ機能を使わず聴いてみるのをオススメします。
ちょっとしたフレーズや音に発見があるはず。
3位:waves(Yogee New Waves)
・夏がくるワクワクを掻き立てる名盤
大森靖子との「音楽は魔法」云々の事件の方が世間を騒がせてしまったYogeesですが、今作「Waves」は名作でした。1曲めの「Ride On Wave」のイントロのギターを聴いた瞬間から、夏休みの初日、晴れた日の朝に起きた時のようなワクワク感が掻き立てらてます。大げさに褒めると2017年版の山下達郎「For You」のイメージ。
夏の海やキャンプでのBGMに、仲間たちと聴きたい1 枚。唯一注文をつけるとしたら最後は「Night is Coming」で締めてくれたら最高だったのに。
・音の一ひとつひとつまで丁寧に作り込まれた傑作
小山田圭吾、Corneliusの新作。恥ずかしならフリッパーズギターと小沢健二は聴いていたものの、Corneliusの作品は聴いたことがなかったのです。
このアルバムを聴くきっかけになったのは今年のライジングサンのライブパフォーマンスがきっかけ。
いざ聴いてみると多種多様な音をコンマ1秒単位で丁寧に作り込んだ作品に脱帽。
坂本慎太郎から詞の提供を受けたリードトラック「あなたがいるなら」から最後まで、1ど聴きだしたら止められないはずです。
1位:ROADSIDE PROPHET(GRAPEVINE)
・25年を経てますます磨きがかるカッコよさ
GRAPEVINEの新譜が今年のベストアルバム。
25年の歩みを歌ったような名曲「Arma」は2017年の「終わりなき旅」です。
ミスチルのような分かりやすさポップさはなくても、田中和将の捻くれたカッコよさが光る名作。
1年の間には良いことも悪いことも色々あるもんですが、凹んだ時や疲れた時にこのアルバムに励まされた1年でした。
いかがだったでしょうか。
未聴のものがあればぜひ聴いてみてください。それでは、また。