プロ野球CSの中止騒動、審判はむしろ被害者な件について
こんにちは。オカモトシゲルです。
もう10月も後半に差し掛かろうとしているのですが、例年よく晴れるこの時期ですが、今年に限ってはひどい空模様です。
そのお天気の影響をモロに受けまくってるのがプロ野球セ・リーグのクライマックスシリーズ。今年のCSは上位球団がいずれも屋外球場を本拠地としています。
毎試合のように雨天中止orコールドの危機が訪れているのですが、NPBの対応が一貫していないせいで、NPB中心に広島、阪神、横浜を巻き込んだ騒動になっています。
ことの顛末はこのあたりのニュースを参照してもらえれば。
阪神ファン「基準適当すぎ」SNS上で不満たらたら…広島・DeNA戦の降雨コールドで : スポーツ報知
当日の写真など
キラカード鳥谷wwww : なんJ(まとめては)いかんのか?
NPB(審判)は何を誤ったか
NPB(と審判)の失策
①10/15の試合の開催判断(NPB)
10/15の試合は、開始時点で中継で見て分かるほどの雨が降り続いており、3回くらいになるとレギュラーシーズンでは中止になっているだろうくらい水が浮いていました。
通常の判断では中止が妥当なグラウンド状況だったと言えるはず。
なのに試合を強行したのは恐らく予備日を1日しか設けていなかったレギュレーションを批判されたくなかったんだと推察します。
②10/15の試合を9回まで強行した判断(審判)
中継を見ていたファンの誰もが5回で試合成立した時点でどちらかのコールド勝ちになることを予想していました。
ところが、照明が水に反射してまともに中継でボールが見えないグラウンド状態にも関わらず、審判は9回まで試合を強行。勝ちパターンも含め、投手を注ぎ込んで敗れた阪神としては深刻な痛手になりました。
③10/15の試合終了後のセ・リーグ杵渕和秀統括の説明(NPB)
セ統括が開催理由説明「シーズンの中止と意味違う」 - プロ野球 : 日刊スポーツ
「できるだけCSなのでやろうというのが基本。やったからには9回が基本。次のステージに進むか、かかっている。レギュラーシーズンの中止と意味合いが違ってくる」
試合強行について阪神横浜双方のファンから批判の意見が出たため、セ・リーグの責任者が談話を発表。あくまでCSという特殊性を考慮した判断だと発表。これが余計だった・・・
④10/18の広島-横浜戦終了後の発言(審判)
広島5回降雨コールド決定に審判「総合的に判断」 - プロ野球 : 日刊スポーツ
まず最初に擁護しておくと、この審判の中止判断そのものは全くもって妥当で、言ってることもそのとおりだと思います。ただ、ここがファンの神経を逆撫でしました。
雨が弱まるという予報がなかった。(CSファーストステージ第2戦の甲子園は)それはそれ。今日は広島。一切関係がない。前回、甲子園でやったから、やれというのは違う。
いや、日曜の甲子園も全く雨が弱まる予報はなかったし、おたくのエライ人がCSはやる、9回までやるのが基本って言ったやん。
というツッコミが(主に阪神ファンから)入りました。
阪神ファンの目線
ぼくは阪神ファンなので、阪神ファン目線の意見を箇条書きすると・・・
- CS1stステージで横浜が勝ち抜けたことは同じ条件で負けたんだから仕方ない
- CS は極力試合を消化する、試合を開始したら9回までやるのだと理解した。(NPB杵渕和秀統括の発言から)
- それでも10/15の甲子園の条件で開催は過酷だった。
- CS2ndを雨天中止(コールド)した判断そのものは妥当。
- じゃあなんであの試合は9回まで強行したのか、NPB統括の発言は何だったのか。
- 「広島は広島」って主張が一貫していないじゃないか。
- 素直に10/15の開催の判断、9回まで続けた判断がおかしかったと認めてほしい
更に一部の頭のおかしい人達が、マツダスタジアムのグラウンド整備の人たちを中傷したり、広島球団を中傷したりした結果、方々を巻き込んでの炎上と相成ってしまいました。
どうすればよかったのか
本件に関してはすべてNPBの失策。審判も被害者というのが僕の立場です。
具体的な中止条件を決める
NPBが最も罪深いのはこの点です。広島の試合と甲子園の試合は方や9回まで強行、方や5回コールドと違う結果になりましたが、気象条件そのものはほとんど似通っていました。
今後は中止/催行の判断をする基準を具体的に定めるべきです。例えば
- 試合開始1時間前の気象条件で、以降X時間の降水量がXmmを超えることが予報されている場合は試合を開催しない
- 試合開始後、時間あたりXmmの降水があった場合、試合を中断する。
- 試合開始後、降雨によって芝生を除くフェアグラウンドのX%が不良となった場合は試合を中断する。
などなど
予め具体的な基準が示されていて、その基準に従って判断がくだされれば、誰も文句は言わないです。試合開催の判断を下すNPBも気が楽ではないかと。
審判は判定のプロであっても判断のプロではない
標題の通り。試合開始後の中断/中止の判断を審判に委ねることは負担が大きすぎて気の毒です。
彼らは審判学校で判定の仕方は学んでいても、最もリスクの低い判断の方法は学んでいないのでは?
甲子園の試合にしても、きっと事前にNPBの人から、極力9回までやってくれと言われていたことと思いますし、審判が自主的な判断でそれに抗うことは立場上難しいとも理解できます。
どの試合にも1人くらいはNPBの人間が足を運んでいることだと思います。いまどき全試合中継で球場の様子は把握できます。試合開始後の中断/中止の判断もNPBが責任を持って実施すべきです。
審判員の人を本来の仕事である判定に集中させてあげてください。
まあ、杉◯とか判定すらプロと呼べない審判員もいるけどな
例外に備えて、大方針を決めておくべき
細かく具体的に規定を決めても、その範疇から外れた事例は出てくると思います。
その時に判断の拠り所となるような大方針を決めるべきです。
例えば、
・ファンからお金を取るに足るプレーを見せることが出来る環境であるか
・選手の体調や故障に対してリスクのある判断はしない
などどうでしょうか。
方針が決まっていて、それに従ってやっていれば、少なくとも筋が通った対応になるはずです。今回の件でファンは個別の判断を批判しているというより、全体を見て筋が通らないから怒っているのです。
早急に失策を認めて謝罪してしまったほうがいい
なぜかNPBの人たちは謝ることがお嫌いのようですが、
本件に関しては早めに非を認めて謝ってしまったほうが鎮火は早いと思います。
横浜・阪神の両球団の選手に、誤った判断で怪我の危険性を増してしまったことを、両球団のファンに過酷な環境で長時間観戦させてしまったことを謝罪してくれることを期待します。
最後に
阪神園芸ってほんとにすごいね!